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読書感想文・メンタルヘルスについてのあれこれ等。「何者でもない」者の日々の憂い

わかったつもり―読解力がつかない本当の原因/西林克彦

読書感想文…教養・自己啓発

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…読書感想文を書くとは宣言したものの、文体に迷っています。

 国内の学習論に異説を唱える、教育学者の著作

 

小学生用の教科書や認知心理学用の例文、センター試験現代文での出題などを例にとり、

・文章をより理解すること

・一読したときに人が「わからない」と感じる理由とその解決法

この2点において、汎用的なことばで解説した一冊です。

特定の内容に偏った文を読み解くための手引きではなく、小説・学説・その他あらゆる物語や脈絡づいた文を論理的に理解するための解説書といったところでしょうか。

 

 

 この本を一読した感想ですが、読書家の省察として、あるいは「読書学」たるものの入門編としてお勧めしたいと思いました。

 前提として、国内で出ているあらゆる読書手引書・あるいは生産性を高める目的の学習論においては、「何度も読み返すこと」「メモを取ること」

などと言った記憶術に依るものが多く、認知を深め掘り下げるといったことにはあまり触れられていない傾向に思えます。

 本書はそういった効率的学習のための精読に一石を投じ、文章を単純に味わい理解するということにメスを入れて解説・解法を解くものです。

 

 メモをとることそのものではなく、何をメモすることで理解が深まるのか。

 「理解した」とは、一体どういった状態を指すのか。

 私たちが日常、勉学のため・情報の収集のため、あるいは癒しを求めて他人の手になる文を読みほどくときに、一体どんな認知法を使っているのか。

 

 その全てが一冊に収まっています。

 そういった意味でいうと、ごく平凡な読者視点の意識というものを言語化してつかみ取ることができるので、「文の書き手」にも非常に興味深く考察できるものと言えるでしょう。

 

 これから先は、読書にまつわるいろいろな著作を読んで、感想をここに記して行きたいと思います。